ensonaピアニストと出会う場所
ピアニストに依頼する読了目安 約38分

介護施設・デイサービスのピアノ演奏依頼|レク担当者向け段取りと費用

ensona編集部
介護施設・デイサービスのピアノ演奏依頼|レク担当者向け段取りと費用

「デイサービスのレクで生演奏を呼びたい。でも、予算はどこから出すのか、業者と個人どちらに頼むか、通所の利用者は曜日で違うのにどう選曲するか——業務として整理しないと進められない」。介護現場のレクリエーション担当者やケアマネジャーから、こうした声をよく聞きます。

そこで、通所系介護施設のタイプ別の組み込み方、レク担当者の依頼業務の流れ、行事費・教養娯楽費の使い方、曜日別利用者への配慮、認知症対応型での運営、業者と個人依頼の使い分け、依頼前チェックリストまで、運営実務の視点でまとめました。

ensona編集部が、現役の介護施設レクリエーション担当者と慰問演奏経験のあるピアニストへの聞き取りをもとに整理しています。

この記事の要点

  • 通所系介護施設は5タイプに分かれ、デイサービス・デイケア・通所リハ・認知症対応型・小規模多機能でレクの時間枠と予算源が異なる
  • 生演奏は介護報酬本体ではカバーできない。行事費・教養娯楽費(実費徴収)・法人運営費・地域交流助成金が支出元になる
  • 通所系の選曲は曜日で利用者が入れ替わる前提で、世代を問わないの定番曲+曜日テーマのバランスで組み立てる
  • 認知症対応型・小規模デイでは音量・距離・1曲の長さ・参加型要素を控えめに調整する
  • 業者経由は調整の一括化・キャンセル対応の安心感、個人ピアニスト直接依頼は料金抑制と演奏者本人を選べる自由度が利点。月例なら業者、年1〜2回の特別行事は個人依頼が現実的
恵良 響

この記事の監修者

恵良 響えら ひびき

4歳からピアノを始める。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校卒業後、渡仏。パリ地方音楽院を経て、現在パリ国立高等音楽院(Conservatoire national supérieur de musique et de danse de Paris)第一課程在籍中。

介護施設の通所系・短期入所系の主要5タイプとピアノ演奏の組み込み方

介護施設の通所系・短期入所系 主要5タイプとピアノ演奏

サービス区分/レク時間枠/規模/予算源/配慮ポイントを横並びで比較

→ 横にスクロールできます

タイプレク時間枠規模主な予算源配慮ポイント
デイサービス通所介護14時前後 30〜45分10〜50名以上(小・中・大)行事費・教養娯楽費定番選曲+季節曲、曜日カスタム可
デイケア通所リハ30分前後の特別レク15〜30名前後法人運営費医師・PTとの連携、リハ時間優先
認知症対応型通所介護小規模30分以内定員12名以下法人運営費・地域交流助成近距離・小音量、反応の蓄積を活かす
小規模多機能型居宅介護小規模30分以内1日10〜15名法人運営費家庭的雰囲気、参加型を強めに
短期入所生活介護ショートステイ14時前後 30分前後20〜50名行事費来所中の方が誰でも楽しめる定番選曲

「介護施設」とひと括りにされやすいのですが、通所系・短期入所系には主要5タイプがあり、それぞれレクの時間枠・利用者の状態・予算源が異なります。ピアノ演奏を企画する前に、自施設のタイプを確認してください(通所系4タイプ+短期入所系1タイプ。短期入所はサービス区分上は通所系とは別カテゴリです)。

デイサービス(通所介護)

要介護1〜5の方が日中(7〜9時間)施設で過ごし、入浴・食事・機能訓練・レクリエーションを受けます。レクは午後14時前後の30〜45分が標準枠で、ピアノ生演奏はこの枠に組み込みやすい代表的な施設です。利用者の年齢層は70代後半〜90代が中心で、選曲は昭和歌謡・童謡・唱歌が王道です。

定員10〜18名の小規模型、19〜35名前後の中規模型、36名以上の大規模型で、運営の様相が変わります。小規模型は管理者・生活相談員が兼務でレクを企画する家庭的な体制、中・大規模型はレク担当者専任で月例運用が回しやすい組織体制になりやすい違いがあります。

デイケア(通所リハビリテーション)

医療系の通所施設で、医師の指示のもとリハビリを目的とした利用が中心です。リハビリ時間が長く、レクの時間がデイサービスより短くなる傾向があります。ピアノ演奏を入れるなら、月例の特別レクとして30分前後で設計するのが現実的です。医師・理学療法士などの医療スタッフとの調整も必要になる場面があります。

認知症対応型通所介護(小規模デイ)

認知症の方を対象とした少人数(定員12名以下)の通所介護です。和室や小規模な共用室で過ごすことが多く、ピアノ演奏は近距離・小音量・少人数向けの設計が必要です。電子ピアノ持ち込みでも音量を控えめに調整し、利用者の反応を見ながら進める形が向きます。

小規模多機能型居宅介護

通所・訪問・宿泊を組み合わせる柔軟な介護サービスです。利用者の入所日数が日によって違い、規模も小さいため、ピアノ演奏は小規模デイに近い設計になります。家庭的な雰囲気を活かして、利用者が一緒に歌う参加型を強めにする選択もあります。

短期入所生活介護(ショートステイ)

数日〜2週間程度の短期入所サービスです。月例レクの一環として生演奏を入れるのは可能ですが、利用者の入れ替わりが激しいため、特定の利用者に合わせた演奏というより、来所中の方が誰でも楽しめる定番選曲が向きます。

入居系の老人ホーム(特養・有料老人ホーム・サ高住等)でのピアノ演奏は、家族からの個別依頼を含めて別記事で解説しています。

レク担当者の依頼業務フロー

介護施設のレク担当者がデスクで進行表と選曲を確認している手元

ピアノ演奏の依頼は、企画から本番まで2〜3か月の業務フローが標準です。月例運用に組み込む場合も、初回は同様の流れで進めると後の運用が安定します。

なお、ここで紹介するフローは中規模以上の組織化された施設の標準形です。定員10名前後の小規模デイや認知症対応型通所介護では、管理者がレク企画から経理判断まで兼務するため、本番1〜1.5か月前から動き出して即決で進める形が一般的です。月例化が定着した後は、初回稟議で承認された予算枠の範囲内で月次は選曲共有のみ、年度末に年次総括という簡略フローに切り替えるのが現実的です。

企画段階(本番3か月前)

レク担当者として最初に決めるのは、テーマ・予算枠・候補日程の3つです。テーマは「敬老の日の特別レク」「クリスマス会」「桜の会」など季節行事に紐づけると、稟議が通りやすくなります。予算枠は後述の費用相場(1回あたり2〜10万円が中心)を参考に、行事費の枠内で算出します。

演奏者選定(本番2か月前)

業者・個人ピアニスト・ボランティアの3ルートから選びます。月例で安定運用したいなら業者、年1〜2回の特別行事として演奏者本人を選びたいなら個人ピアニスト、地域交流の一環として無償実施するならボランティア、という選択になります。複数の演奏者から見積もりを取るのが標準的な進め方です。

稟議と承認(本番1か月半前)

施設長・法人本部・ケアマネジャーへの稟議を通します。生演奏の予算が行事費・教養娯楽費から出る場合は、利用者・家族への事前同意(実費徴収契約書)の手続きも並行します。

当日運営(本番1〜2週間前〜本番)

進行表を作成し、職員配置・電源・搬入動線・利用者誘導の段取りを固めます。本番1〜2週間前には演奏者と最終のすり合わせを行い、選曲・所要時間・体調変化への対応を確認します。

費用の出どころと予算管理

ピアノ演奏の費用、どこから出すか

介護報酬本体ではカバーできません。4つの予算源から選ぶのが基本

介護報酬本体(介護給付費)

外部演奏者への謝礼は介護給付の対象外。介護報酬からは支出できません

そこで4つの予算源から選ぶ
1

行事費・教養娯楽費(実費徴収)

利用者から実費を徴収する形。重要事項説明書・個別同意書・領収書の3点セットが必須。根拠: 平成12年3月30日 老企第54号

2

法人運営費・行事予算

法人の運営費から月例レクとして年間予算を組む。毎月の稟議の手間が減る

3

地域交流助成金

社会福祉協議会・赤い羽根・地域財団など。「地域交流」「世代間交流」の文脈で申請

4

寄付金・賛助会員制度

法人・関連事業者・賛助会員からの寄付。使途を年次報告で透明化

FOR

ピアノ演奏依頼(ボランティア/個人/業者)

生演奏の費用を介護施設で支出する場合、介護報酬本体(介護給付費)からは出せません。日常生活レクリエーションの一環であっても、外部演奏者への謝礼は介護給付の対象外です。実際にどこから出すのかを、4つの出どころで整理します。

行事費・教養娯楽費(実費徴収)

利用者から実費を徴収する形で生演奏を実施できます。根拠となるのは厚生労働省「平成12年3月30日老企第54号」(指定居宅サービス等及び指定介護予防サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準について)の通知で、サービス提供のうち利用者の希望により提供される便宜は、実費相当額を「その他の日常生活費」として徴収できると整理されています。生演奏のように通常のサービスを超えた便宜は、ここに該当します。

実費徴収する場合の必要書類は以下の3点セットです。

  • 重要事項説明書: 「教養娯楽費」または「行事費」の項目と概算金額を明記
  • 個別同意書: 利用者・家族から書面での同意(後見人がいる場合は後見人同意)
  • 領収書: 実施日と費目を明示して交付

既存利用者から再同意を得る場合は、契約書改定の説明会・家族への送付・回収に2〜4か月の事務工数を見込んでください。初年度は立ち上げのために事務負担が一時的に増えるのが一般的です。法人の経理担当または運営指導窓口で書類の最終形を確認してから運用を開始してください。

法人運営費・行事予算

法人の運営費・行事予算から支出する方法もあります。月例レクとして年間予算を組んでおけば、毎月の予算編成のたびに稟議を通す手間が減ります。

地域交流助成金・社会福祉協議会の助成

市区町村・社会福祉協議会・民間財団が、地域の高齢者向け文化活動への助成金を出している場合があります。代表的な例は、社会福祉協議会の地域共生社会推進事業助成、各都道府県の高齢者文化活動助成、民間財団(赤い羽根共同募金や地域財団)による文化交流助成などです。「地域交流」「世代間交流」の文脈で申請できる助成金を活用すれば、施設の費用負担を抑えられます。

採択率や交付までの期間は助成元によって異なるため、自治体の社会福祉協議会または法人本部の助成金担当に問い合わせて、申請から交付までにかかる期間を確認しておくと、年度予算と整合させやすくなります。

寄付金・賛助会員制度

法人・関連事業者・賛助会員からの寄付を原資とする方法もあります。透明性を保つため、寄付金の使途を年次報告で明示する運用が一般的です。

費用相場

編成・形式目安料金(1回あたり)備考
ボランティア(音大生・地域住民)0円〜(交通費実費)キャンセルリスクあり、月例運用には不向き
音大生・セミプロへの個人依頼(ソロ)3,000〜15,000円学生団体や地域演奏家、月例運用にも組み込みやすい
プロへの個人依頼(ソロ)10,000〜50,000円コンサート経験豊富、特別行事向き
業者経由(ソロ)30,000〜60,000円調整一括、キャンセル代替あり
業者経由(デュオ・トリオ)40,000〜120,000円ピアノ+他楽器、規模感を出せる

これに交通費・楽器持ち込み料が別途かかる場合があります。複数業者・演奏者から見積もりを取って比較してください。

曜日別の利用者構成にどう向き合うか

一般のデイサービスでは、曜日で利用者が入れ替わるのが特徴のひとつです。月曜と火曜では来所する方の年齢層・認知症の進行度・嗜好が違うため、選曲も「曜日に合わせるか」「全曜日で同じにするか」で方針が分かれます。

ただし、認知症対応型通所介護や小規模多機能型居宅介護のように固定メンバーが多いタイプでは、曜日カスタムの考え方は外して、利用者一人ひとりの嗜好を蓄積する方向に切り替えます。後述「認知症対応型・小規模デイでの配慮」で扱います。

世代を問わない選曲+曜日カスタムのバランス

実務的に多いのは「世代を問わないの定番曲を6〜7割、曜日や季節に合わせた曲を3〜4割」という配分です。世代を問わない枠には「青い山脈」「ふるさと」「赤とんぼ」「リンゴの唄」「上を向いて歩こう」のような世代横断で愛される曲を入れ、曜日カスタム枠で季節曲・特定の曜日に多い年代向けの曲を選びます。

来所頻度に合わせた季節企画

週1回利用の方には季節の節目(敬老の日・クリスマス・新年会・桜の会)に合わせた特別レクが届きやすく、週3回以上利用の方には月例の楽しみとしてリズムを作るのが向きます。施設のレク方針に合わせて、特別企画と月例企画のバランスを設計してください。

「思い出の曲ヒアリング」を業者・演奏者と共有する

来所利用者の青春期に親しんだ曲を施設の聞き取りシートで集め、演奏者と共有すると、利用者ごとに「自分の曲が流れた」という瞬間を作りやすくなります。

海外では、一人ひとりのお気に入りの曲を集めて聴いてもらう取り組みが広がっており、生演奏でもこの考え方を一部取り入れる形です。

認知症対応型・小規模デイでの配慮

認知症対応型通所介護の和室で利用者が職員と一緒にピアノ演奏を聴いている様子

認知症対応型通所介護や小規模多機能の小規模デイでは、ピアノ演奏の運営方針を一般のデイサービスとは別に設計する必要があります。

音量と距離の最適化

電子ピアノやキーボードを持ち込む場合でも、強すぎる音は控え、ふつうの会話より少し大きいくらいの優しい音量に抑えてもらいます。演奏者と利用者の距離は2〜5メートルが目安で、部屋の広さに応じて調整します。8畳前後の和室や小規模デイの共用室では2メートル前後、レクルームのような広めの空間では3〜5メートルが現実的です。

1曲の長さ・参加型要素

1曲は3〜4分以内、全体は30分以内に抑えるのが基本です。同じ曲の繰り返しは問題なく、繰り返すうちに口ずさみ始める方もいます。歌詞カードを用意して職員が一緒に歌う、軽い手拍子を取り入れる、簡単な楽器(鈴・タンバリン)を配るなど、参加型の要素を取り入れると場が温まります。

反応のばらつきを「想定内」とする

途中で立ち上がる・声を出す・退室する・うとうとする・涙を流すなど、認知症の方の反応は多様です。これらをすべて「想定内」として演奏者と職員の間で事前に合意しておくと、当日の対応に迷いが出ません。職員は利用者の隣で見守り役を担い、演奏者は演奏に専念するという役割分担が明確です。

反応を蓄積して次回に活かすサイクル

固定利用者が多い認知症対応型・小規模多機能では、演奏後の職員ミーティングで「○○さんは『リンゴの唄』で口ずさんだ」「△△さんは長い曲で離席した」など個別反応をケア記録に残し、次回の選曲・進行に反映するサイクルが効果的です。利用者一人ひとりの嗜好を蓄積していくことで、外部演奏者を呼ぶ頻度が低くても、来てくれた回ごとの満足度を高められます。

「治療」「効果」という医療用語ではなく「楽しみのひととき」「思い出の音楽会」と位置づけるのが、過剰な期待を避け、誰もが無理なく楽しむためのコツです。音楽療法(治療目的)を取り入れたい場合は、日本音楽療法学会認定の音楽療法士に別途相談する選択肢があります。

ボランティアと有償依頼の使い分け

無償のボランティア演奏と有償の依頼演奏は、どちらが優れているという話ではなく、場面で使い分けるのが現実的です。

ボランティア活用が向く場面

  • 地域交流・世代間交流のテーマで実施するとき
  • 学生(音大生・近隣の中高吹奏楽部)との連携を組みたいとき
  • 年1〜2回の特別な日に呼ぶとき
  • 予算をかけずに利用者の楽しみを増やしたいとき

ボランティアは利用者の喜びだけでなく、地域の音楽家や学生にとっても貴重な実践機会になります。施設側のお礼として手書きのメッセージカード・お茶菓子の提供などの感謝の表現も大切にしてください。

有償依頼が向く場面

  • 月例レクとして毎月安定的に実施したいとき
  • キャンセルが発生したときの代替対応が必要なとき
  • 演奏品質を一定以上に保ちたいとき
  • 認知症対応・参加型運営など特別な経験を求めるとき
  • 実費徴収する場合の利用者への対価として

両方を組み合わせる運用

月例の8割を業者経由の有償依頼で安定運用し、敬老の日や年末年始の特別行事だけボランティアの音大生・地域演奏家を呼ぶ、組み合わせ型の運用も多く見られます。両方の良さを活かす組み立て方です。

依頼前チェックリスト10項目

演奏者を決めて契約する前に、以下の10項目を施設側・演奏者側双方で確認してください。当日の段取りミスを防ぐためのチェックリストです。

項目確認内容
1. 実施日時14時前後30〜45分が標準。利用者の入浴・服薬と重ならないか
2. 会場レクルーム/食堂/ホール/和室のどれか、収容人数
3. 楽器施設のピアノの有無・調律状態。電子ピアノ持ち込みの可否
4. 電源・搬入動線コンセント位置、エレベーターの有無、搬入経路
5. 進行と職員配置司会担当・誘導担当・記録担当の役割分担(小規模なら兼務)
6. 選曲事前共有思い出の曲聞き取りシート・嗜好の把握
7. 認知症対応反応のばらつきへの対応方針、見守り職員
8. 著作権・JASRAC施設のJASRAC包括契約の有無、有償依頼時の個別申請の必要性
9. 録画・SNS公開利用者の肖像権同意(認知症の方は後見人・家族同意で代諾)
10. 緊急時対応演奏者キャンセル時の代替手配、利用者の体調変化対応
11. 賠償責任保険演奏者の個人賠償責任保険の加入確認、施設側の賠償責任保険のカバー範囲
12. 演奏中の急変対応急変時の責任分界(演奏中断の指示権・救急対応の主担当)を契約書で明文化

著作権について、生演奏は著作権法第38条1項により、(1)営利目的でない、(2)聴衆から料金を取らない、(3)演奏者に報酬を支払わない、の3要件をすべて満たす場合は許諾不要で演奏できます。有償でピアニストに依頼する場合は3つ目の要件を満たさないため、JASRACへの個別申請または会場側の包括契約が必要になります。介護施設は包括契約を結んでいないことが多いため、有償依頼で月例運用する場合は、JASRACに個別契約を相談するか、業者経由で著作権処理込みのサービスを利用するのが現実的です。法人の総務担当または契約予定の業者・ピアニスト本人に処理方法を確認してください。

月例レクや特別行事のピアノ演奏を、業者経由ではなく演奏者本人と直接やりとりしたい施設の方へ。は慰問演奏や施設訪問の経験があるピアニストを直接探せる場として運営しています。曜日・選曲・予算条件で絞り込んで本人に相談できます。

登録・利用はすべて無料です。

ピアニストを探してみる(無料)

ピアニストを直接探す選択肢

ensonaは、ピアニストと依頼者をつなぐ場として運営しているサービスです。登録ピアニストのプロフィール・演奏動画・対応場面(介護施設・保育園・結婚式・企業等)・希望料金が公開されており、慰問演奏や施設訪問の経験が豊富なピアニストを条件で絞り込んで、直接メッセージを送れる仕組みです。仲介手数料は取らず、ピアニスト本人が提示する料金がそのまま施設側の支払額の中心になります。依頼者・ピアニストの双方から利用料は取らず、運営は広告収益で支える方針です。

項目ensonaでの扱い
利用料金(依頼者)無料
仲介手数料取らない
演奏者検索プロフィール・演奏動画・対応場面・希望料金で絞り込み
介護施設対応の絞り込み「介護施設」「慰問演奏」経験ありで絞り込み可能
月例契約の相談ピアニスト本人と直接交渉。継続契約も可能
サービスの状態立ち上げ間もないサービスのため、登録ピアニスト数・対応エリアは時期によって変動
運営の収益依頼者・ピアニストの双方から利用料は取らず、広告収益で運営を支える方針

「業者経由ではなく演奏者本人とやりとりしたい」「年1〜2回の特別行事として相性のよい演奏者を選びたい」「曜日や選曲の希望を直接相談したい」と感じたら、選択肢の一つとして検討してみてください。対象エリアに登録ピアニストがいない場合は、地域の音楽事務所・楽器派遣会社・社会福祉協議会の文化交流ネットワーク・近隣の音楽大学のキャリア支援室など、別のルートを併用してください。

まとめ

介護施設・デイサービスでのピアノ演奏は、入居施設とは別の運営実務を持つ業務です。通所系の施設タイプ(デイサービス・デイケア・通所リハ・認知症対応型・小規模多機能)によってレクの時間枠・利用者構成・予算源が異なるため、まず自施設のタイプを確認してから企画を組み立ててください。

費用は介護報酬本体ではカバーできず、行事費・教養娯楽費(実費徴収)・法人運営費・地域交流助成金などの外部の予算枠から支出するのが基本です。実費徴収には利用者・家族の事前同意が必要なので、法人の経理担当と連携して進めます。

選曲は曜日で利用者が入れ替わる前提で、世代を問わないの定番曲を6〜7割、曜日や季節に合わせた曲を3〜4割の配分で組むのが現実的です。認知症対応型・小規模デイでは音量・距離・1曲の長さを控えめに調整し、利用者の反応のばらつきを「想定内」として運営します。

業者経由は調整の一括化と安定運用、個人ピアニスト直接依頼は料金抑制と演奏者本人を選べる自由度が利点です。月例運用は業者、年1〜2回の特別行事は個人依頼、地域交流の特別な日はボランティアというように、3つを組み合わせる運用が多くの施設で採用されています。

演奏者本人を選んで条件を直接交渉したい施設には、ensonaのようにピアニストと直接やりとりできるサービスも選択肢のひとつになります。

月例レクや特別行事の演奏者を、業者経由でなく本人と直接相談して決めたい施設の方へ。なら慰問演奏や施設訪問の経験があるピアニストを条件で絞り込んで、本人にメッセージを送れます。

登録・利用はすべて無料です。

ピアニストを探してみる(無料)

よくある質問

Q.

業者経由と個人ピアニストの直接依頼、どちらが手間が少ないですか?

A.

業者経由は調整が一括で済み、キャンセル時の代替手配もしてもらえる反面、料金に手数料が乗ります。個人ピアニストへの直接依頼は料金を抑えやすく演奏者本人を選べる代わりに、当日対応・リハーサル・支払いをすべて施設側でやり取りします。月例で安定運用したい場合は業者経由、年1〜2回の特別行事として演奏者を選びたい場合は個人依頼が向きます。

Q.

介護報酬で生演奏を呼べますか?

A.

介護報酬本体(介護給付費)では生演奏の費用はカバーできません。生演奏は法人の運営費・行事費・教養娯楽費(実費徴収)・地域交流助成金などから支出するのが一般的です。教養娯楽費を実費徴収する場合は、利用者・家族への事前同意と契約書面への明記が必要です(厚生労働省「日常生活費」通知に基づく運用)。詳細は法人の経理担当または運営指導の窓口に確認してください。

Q.

デイサービスで生演奏は何回くらい呼ぶのが標準ですか?

A.

施設規模・予算によって幅がありますが、月1回の月例レクとして組み込む施設、季節行事(敬老の日・クリスマス・新年会・桜の会)に合わせて年4〜6回呼ぶ施設が多くあります。月1回ペースで生演奏を呼ぶ場合は、業者と年間契約を結んで予算管理する形が一般的です。年1〜2回の特別行事として個人ピアニストに依頼するスタイルもあります。

Q.

ボランティアの調整で困りやすいことは何ですか?

A.

継続性とキャンセル対応です。無償ボランティアは演奏者の都合で日程変更・キャンセルが発生したとき、施設側に代替手配の責任が残ります。月例運用で安定が求められる場合は、有償の業者または個人ピアニストとの契約をお勧めします。ボランティアは「年に1〜2回の特別な日」「学生・地域住民の交流」のような位置づけで活用すると、双方にとって無理がありません。

Q.

認知症が進行した方への配慮で気をつけることは?

A.

音量を控えめにし、テンポはやや遅めに、1曲を3〜4分以内に収めるのが基本です。同じ曲を繰り返してもよく、繰り返しのうちに口ずさみ始める方もいます。途中で立ち上がる・声を出す・退出するといった反応は「想定内」として演奏者と職員の間で事前に合意しておくと、当日の対応がスムーズに進みます。詳しくは別記事「老人ホームでのピアノ演奏」でも触れています。

Q.

音楽療法士に頼む場合とはどう違いますか?

A.

音楽療法士(日本音楽療法学会認定)は治療・リハビリの一環として個別または小集団で音楽介入を行う専門職で、医療・介護現場での導入事例があり、効果に関する研究も進められている領域です。一方、ピアニストへの演奏依頼は楽しみの時間・レクリエーションとして位置づけるのが一般的です。「治療効果」を期待する場合は音楽療法士、「楽しいひととき」を提供したい場合はピアニストへの演奏依頼が選択肢になります。両者は目的が異なるため使い分けてください。

恵良 響

この記事の監修者

恵良 響えら ひびき

4歳からピアノを始める。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校卒業後、渡仏。パリ地方音楽院を経て、現在パリ国立高等音楽院(Conservatoire national supérieur de musique et de danse de Paris)第一課程在籍中。

コンクールのピアニストを探していますか?

登録・利用はすべて無料です。